Dear Cagosima

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Cagosima sanguinolenta

4年前の今頃。

里山に来て、ちょっとずつ写真を撮り始め。
ほとんどが暇つぶし的に。覚えるために、花の写真を。

昆虫も、ミヤマクワガタや、シロスジカミキリなど。
ちょっとは観察してたけれど、採集はしていなかったと思う。
主にセミの抜け殻なんか、探していたぐらい。

そんな時。
鯖パパ(仮名。ハネカクシが好き)が、
「めけめけさん(僕の本名)。虫取りにいきましょ。虫取り」

「うーん。虫ってそんなに興味ないんですよね...」

「楽しいですよ。とりあえず行ってみませんか?」

なんとなく車に乗って、見晴らしのよいヒノキの幼齢林に。
そこにはちょっと細めのハンノキが、ちらほら。
でてくる樹液には、ミヤマクワガタや、コクワガタがついていた。
このときに。ああ、クワガタって種類によっては昼間に観察できるものなのだ。と、はじめて知った。

陽が西に傾いて、そろそろ山に入りそうな頃。
一本だけ大きく育つハンノキに、なぜか飛来する虫達。
(今から思えば、斜面の。吹き上がって来て、てっぺんのハンノキ)

と、そこで。鯖パパが叫ぶ。
「きましたよー!」

みるみるタモ網(磯釣り用のタモ網に、昆虫網をつけている。のも新鮮だった)を伸ばして、あるものを追いかける鯖パパ。
80kgオーバー(推定)の巨体なのに、茂る草をものともせずに。上を向いて走る。

網を一気に振り抜いて。

戻ってくる時の顔は。にやにやしてた。

「これです。これ」

と、見せてもらったもの。
そこには、上品な真っ黒さと、素晴らしく綺麗なオレンジ色のカミキリムシが。
小さいながらも(当時はシロスジカミキリが、定規的なカミキリムシだったから)、派手というか。でも、上品な色使いというか。
こんな生き物がいるんだ。

それが、ハンノキカミキリだった。

それから2人して、日が沈むまで。
タモ網を伸ばして。飛ぶ姿を見ては、追いかけて。
同じような影で飛んでくる、ジョウカイボンが、ほとんどだったけど(そういえば、ジョウカイボンと言う名前もそのとき教わった)。

で、それから。
僕の生き物に対する、視点が変わった。
カミキリムシが好きになったのは、もちろん。
それまでは、ちょっと抵抗があった昆虫の標本も、進んで作るようになったし。
もちろん写真も撮るようになった。

昆虫だけでなくて、両生類やは虫類や鳥類。
いままでは、派手な花しか採らなかったけど、調べないとわからないような花も。
撮って調べて、覚えるように。

だから、この時期。
いつもハンノキカミキリを追いかけて。
出会うと。いつも写真を撮って。

心から、ありがとう。

と思い。飛び立つまで、見守り。

ああ、また1年経ったなあ。と。
心から、思います。

ハンノキカミキリは、僕にとって。そんな存在です。

ありがとう。

コメント(2)

「カミキリの見方が変わった」という点で、FieldRamblerさんのハンノキカミキリは、わたしにとってヨツキボシカミキリみたいな存在かも、と思いました。
わたしもヨツキボシに、これから毎年会いたいな?と思います。

そうかもですね。

なんつーか。
僕の周りには、僕の知らない生き物が。数知れず生活を営んでいるんだ。
そして、その生き物達は、いろんなところでつながっているんだ。
と、そんなことを教えてもらった生き物なんですよね。

だから毎年この時期。「詣でる」ですね。まさに。

紗都さんにとって。ヨツキボシカミキリは。
「詣でる」生き物かもですね。
彼女(もしくは彼)に、生き物のいろいろな姿や生活史。生き物同士のつながりを、教えてもらったのでは?